香港旅行をする人が必ず耳にする「オクトパスカード」。日本でいうSuicaのような香港の交通系ICカードです。
タイトルの結論をずばり答えると、いりません。
もう少し丁寧にお答えすると、今回の私のように２〜３泊程度しか香港にいない短期間の旅行者はいりません。
理由は VISAのタッチ決済が使えるからです。
そのメリットはたくさんあります。
- 切符を買う必要がない
- 円から香港ドルの両替の必要がない
- 香港ドルの小銭が増えない
- オクトパスカード購入やチャージ、デポジット払い戻しの煩わしさが一切ない
- オクトパスカードと同じように運賃が割引になる
私は今回の香港旅行の前にオクトパスカードを買おうかどうか、かなり悩みました。
ガイドブックには便利だと紹介されているし、ネット上でも買った方がいいという情報をよく目にするため、「香港旅行＝オクトパスカード」という先入観がありました。しかし、3日しかいないのに購入したりチャージしたり払い戻したりが面倒…どうしようかと思っていたところ、2023年12月下旬から香港のMTRでVISAのタッチ決済がスタートしたという情報を入手したため、オクトパスカードは買わない、という結論に至りました。
宿泊地の尖沙咀（チムサーチョイ）から香港ディズニーランド・リゾート駅までVISAタッチでスムーズにMTRで行くことができました。
ただ、全ての改札機で利用できるわけではなく、水色でわかりやすくVISAと記された改札機だけで利用できますのでご注意ください（複数の改札機のうち端の方にあります）。
また、香港島観光に欠かせないトラムもVISAタッチに対応しています。
料金は一律３香港ドルだと思って何回乗ったところ、カード明細を見ると１回につき４０円しか請求されていません。2024年5月現在のレートだと１香港ドル≒２０円のはずですが…。調べたところ、2023年7月から2024年7月末までVISAタッチ利用の乗客は１香港ドル割引のキャンペーンをやっていました。知らずに利用しましたが、少し得をしてラッキーでした。
私は未利用ですが、バスでもVISAタッチ対応とのこと。タクシーに関しては、現金のみが基本のようです。
注意していただきたいのが、香港国際空港から香港中心部を結ぶエアポート・エクスプレスはVISAタッチ未対応（2024年5月現在）という点です。
事前に旅行予約サイトでチケットを購入しておくとお得です。
私が調べた時点ではTrip.comが30％オフで一番お得だったため、Trip.comで事前にエアポートエクスプレスのeチケットを購入し、発行されたQRコードで乗車しました（空港から乗車する際は不要で、降りる駅で改札を出る時のみQRコードをかざします）。
オクトパスカードがあれば…と思ったのは、小さな飲食店で食事した際やセブンイレブン内にあったコインロッカーを利用した際にキャッシュレスがオクトパスカードのみ対応だった時くらいです。しかし、いずれも現金で対応できましたので、短期旅行者は、VISAカード（タッチ決済対応）＋香港ドルの現金少しで十分スムーズな旅ができます。
ちなみにマカオでは路線バスに何度か乗りましたが、VISAタッチには対応していませんでした。
マカオパス（マカオ版のオクトパスカードのようなもの）か現金（マカオパタカまたは香港ドル、等価で流通）のみでした。マカオパスは短期旅行者には不向きです。
一律６パタカ（香港ドル）で前払い、お釣りは出ませんので、マカオで路線バスを利用される際は６パタカ・香港ドル（２人で乗るなら12パタカ・香港ドル）を事前に準備して乗ってくださいね。
個人旅行でまず重要な情報は交通手段に関することです。
地元の人と同じ交通手段を使うことは、その地をよく知れる旅の醍醐味です。
ぜひ交通手段を上手に活用して、わくわくする旅にしてくださいね。
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